ウメ(梅)作品1

枝先に咲いている花がメイン。邪魔な枝は入れない

梅は枝先よりも根元に近いほど花がたくさんつくので、ついついそちらにレンズを向けがちですが、画面の中を枝が貫通すると花と同じくらい枝も目立ってしまうので、花数は少なくても枝先に咲いているものを選びましょう。花がたくさん咲いている雰囲気は、ピントを合わせる主題ではなく、前後のボケで表現するように意識すると、これまで見ていたところとは違うところに目がいき、写真も変わるはずです。

EOS 7D・EF28-135mm F3.5-5.6 IS USM・1/640・F5.6・+2/3・ISO200・WB太陽光・撮影:並木隆

ウメ(梅)作品2

枝を真横から撮らない。枝に沿うようにレンズを向ける

枝先の花を見つけることができたら、枝に対して横からでもいいですが、より花だけを強調したいなら、枝に沿うようにレンズを向けてみましょう。このレンズの向け方をマスターできると、先端の花だけでなく枝の中間の花やつぼみにピントを合わせても、枝や前後の被写体にピントが合うことはなくなるので、構図のバリエーションが格段に増えます。

EOS 6D・EF100mm F2.8L マクロ IS USM・1/125・F2.8・+1 1/3・ISO100・WB太陽光・撮影:並木隆

ウメ(梅)作品3

クローズアップするときは背景に入る「色」を意識する

梅の咲く時期は背景に地味な色が多くなるので、引きのフレーミングでは背景の色を思いどおりに選ぶことは難しいですが、クローズアップであればちょっと左右に動くだけで簡単に背景を変えることができるので、常緑樹などのグリーンを入れて華やかさを演出しましょう。やや明るめの露出にすると、爽やかな印象に仕上がります。

EOS 6D・EF100mm F2.8L マクロ IS USM・1/250・F2.8・+2/3・ISO400・WB太陽光・撮影:並木隆

ポイントまとめ

1〜3月にかけて開花しますが、高温・適湿・多照の年は開花時期が早まるそうです。枝先の花をねらうとき、目線よりも低い枝を選ぶのがポイント。高いと枝に沿って撮ることができず、枝全体にピントが合ってしまいます。

1)枝先に咲いている花がメイン。邪魔な枝は入れない

2)枝を真横から撮らない。枝に沿うようにレンズを向ける

3)クローズアップするときは背景に入る「色」を意識する

写真・解説 並木隆

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