ロウバイ(蝋梅)作品1

枝に咲く花を撮るときは画面に枝を貫通させない

逆光で輝くロウバイが強調されるよう、日陰の木々を背景に撮影しています。また、花が枝の中間に咲いている花だったので、そのままでは画面の中を枝が貫通して、枝も目立ってしまいます。そこで手前の花越しに見て、枝の両脇が隠れる前ボケを取り込んで、花の印象だけを強くしました。枝に咲く花を美しく見せるには、画面の中に枝を貫通させないのがポイントなのです。

EOS 6D・EF100mm F2.8L マクロ IS USM・1/1600・F2.8・+2/3補正・ISO100・WB太陽光・撮影:並木隆

ロウバイ(蝋梅)作品2

望遠レンズで枝の向きがそろっている部分を切り取る

立派な枝振りでたくさんの花を付けているなら、ぜひ引いて撮影してみましょう。広角レンズで低いアングルから木全体をフレーミングする方法もありますが、このように望遠レンズで枝の向きがそろっているところだけを切り取るフレーミングなら、天候が悪くてもきれいに見えます。でも、背景は地味な色になりやすいので、手前の花を前ボケにするなどして、できるだけ地味な印象を排除しましょう。

EOS 20D・EF70-200mm F2.8L USM・1/1600・F4・+1/3・ISO200・WB太陽光・撮影:並木隆

ロウバイ(蝋梅)作品3

枝に沿うようにレンズを向けて、枝を目立たなくする

ロウバイは名前のとおり、ロウソクで作ったような花びらの質感が特徴です。そのため、花びらの表面に強い光が当たると、反射して淡い黄色は出てきません。くもりや雨などの柔らかい光の下で撮影しましょう。また、黒い枝もピントが合うと邪魔なものに見えてしまうので、枝に沿うようにレンズを向けて、前後の枝を大きくぼかしてしまうと、花だけが浮かび上がってきます。

EOS 40D・EF100mm F2.8 マクロ USM・1/250・F4・ISO400・WB太陽光・撮影:並木隆

ポイントまとめ

蝋細工のような花びらが特徴で、12〜1月に花を咲かせます。枝が画面を貫通すると枝が目立ってしまうので、枝先の花をねらうか、中間に咲いている花の場合は、枝に沿うようにレンズを向けましょう。

1)枝に咲く花を撮るときは画面に枝を貫通させない

2)望遠レンズで枝の向きがそろっている部分を切り取る

3)枝に沿うようにレンズを向けて、枝を目立たなくする

写真・解説 並木隆

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