ミソハギ(禊萩)作品1

花をスッキリ見せるなら絞りは開放にする

群生している花をキレイに見せるには、たくさんの花を小さくフレーミングすると、スッキリとした印象に仕上がります。このとき、手前の花ではなく2m以上離れた遠くに咲いている花に、望遠レンズでピントを合わせましょう。絞り値は開放で構いません。こうすると背景がボケるだけでなく、花と同じ高さで構えれば、手前の花が前ボケとして入ります。

EOS 7D・EF70-200mm F2.8L USM・1/1250・F2.8・ISO200・WB太陽光・撮影:並木隆

ミソハギ(禊萩)作品2

ひとつの花をねらうなら、背の高い花を選ぶ

ミソハギのように、一本の茎にたくさんの花がついている被写体は、大きくフレーミングするほど、ひとつひとつの花が目立ってくるので、ゴチャゴチャした印象になってしまいます。全体の印象を強調したいときは、画面を4分割して、4分の1ぐらいの位置にフレーミングしましょう。このとき、周囲よりも高いか、ほかの花が咲いていない、一見すると寂しい花のほうがフレーミングしやすいです。

EOS 7D・EF70-200mm F2.8L USM・1/320・F5.6・ISO200・WB太陽光・撮影:並木隆

ミソハギ(禊萩)作品3

「大きさ」の調整は自分で花に近づく、離れる

広角レンズは画角が広いので、背景がたくさん入ります。公園などで人工物が入るとその雰囲気は感じられませんが、自然の中に咲いているなら、ぜひ広角レンズを使ってみましょう。このとき、被写体の大きさの調整は、花に近づいたり離れたりといった前後の移動で行うのがポイントです。より大きく撮りたいなら、最短撮影距離の短い広角の単焦点レンズがオススメです。

EOS 7D・EF28mm F1.8 USM・1/1250・F2.5・ISO2000・WB太陽光・撮影:並木隆

ポイントまとめ

8月中旬から9月いっぱい見ることのできるミソハギ。細長いので縦位置でフレーミングしたくなりますが、ゴチャゴチャした下草も入りやすくなるので、横位置でフレーミングするとスッキリします。

1)花をスッキリ見せるなら絞りは開放にする

2)ひとつの花をねらうなら、背の高い花を選ぶ

3)「大きさ」の調整は自分で花に近づく、離れる

写真・解説 並木隆

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