ヒガンバナ(彼岸花)作品1

画面の4分の1を目安にフレーミングする

ヒガンバナは複数の花を放射状に咲かせる花形なので、画面の中で占める割合を1/4にすると、ゴチャゴチャした印象になりません。広がった雄しべを見せたいなら花と同じ高さでレンズを向けますが、下からレンズを向けると上に伸びる勢いを感じる作品に仕上がります。望遠レンズよりは中望遠系から標準系のあまり焦点距離の長くないレンズのほうが撮りやすいでしょう。

EOS 5D Mark II・EF100mm F2.8L マクロ IS USM・1/80・F2.8・+1補正・ISO125・WB太陽光・撮影:並木隆

ヒガンバナ(彼岸花)作品2

マクロレンズを使って真上のアングルから切りとる

真上からレンズを向けると、真横とは違って放射状に広がる雰囲気を表現できます。花全体を入れたくなりますが、雄しべまで含めるとかなり大きな花になるので、高さが足りません。焦点距離を短くすれば花を入れることはできますが、背景もたくさん入ってゴチャゴチャしてしまうので、マクロレンズなどで大胆に切り取ってしまいましょう。

EOS-1D Mark III・EF100mm F2.8 マクロ USM・1/200・F2.8・ISO800・WB太陽光・撮影:並木隆

ヒガンバナ(彼岸花)作品3

群生地では超広角レンズで遠近感を強調する

群生している場所は、超広角レンズでたくさんの花をフレーミングしてみましょう。このとき、手前をたくさん入れると、遠近感を強調できます。このとき、超広角レンズだけでなく、高いアングルからカメラを構えると、より手前から奥まで取り込むことができます。また、ヒガンバナは光が当たると反射して白っぽく写ってしまうので、日陰に咲いている花やくもり、雨など柔らかい光の条件を選びましょう。

EOS 40D・EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM・0.8秒・F11・ISO100・WB太陽光・撮影:並木隆

ポイントまとめ

9月中旬頃に咲く彼岸花は、大きくフレーミングするとゴチャゴチャした印象になるので、できるだけ小さく、小さくを心がけましょう。被写体はあまりたくさん咲いていないところをねらい、背景にたくさん咲いているところをもってくると、画面の整理が楽ですよ。

1)画面の4分の1を目安にフレーミングする

2)マクロレンズを使って真上のアングルから切りとる

3)群生地では超広角レンズで遠近感を強調する

写真・解説 並木隆

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