フクジュソウ(福寿草)作品1

クローズアップでは手前の花芯にピントを合わせる

フクジュソウをクローズアップで切り取るときは、花と同じ高さから真横でレンズを向けましょう。ピント位置は花びらでも花芯でもいいですが、花芯にピントを合わせるときは手前にしましょう。なぜなら、奥にすると手前の花芯が中途半端なボケになって汚く見えてしまうからです。それと、花びらの付け根の黒い部分が入ると花びらとのコントラストが目立ってしまうので、明るい色だけでまとめましょう。

EOS 7D・EF100mm F2.8L マクロ IS USM・1/500・F4.0・+1補正・ISO200・WB太陽光・撮影:並木隆

フクジュソウ(福寿草)作品2

群生地では背の高い花を探してピントを合わせる

自然に群生しているところは、斜面だったり、平らでもほかの植物が入ってしまったり、なかなか画面の整理が難しい被写体です。群生地でたくさん咲いている雰囲気を出すなら、前ボケを入れようと欲張らずに、手前の花にピントを合わせ、背景にたくさんの花をフレーミングしてみましょう。ピントを合わせる花は、背が高いほどアングルの自由度が高くなるので、そこに注意しながら被写体を選びましょう。

EOS 6D・EF100mm F2.8L マクロ IS USM・1/500・F5.6・+2/3補正・ISO100・WB太陽光・撮影:並木隆

フクジュソウ(福寿草)作品3

別の花を「前ボケ」にして花数を多く見せる

公園などで花数が少ない場合は、自生地とは逆の発想で、前ボケをたくさん入れて花数があるように見せましょう。花の背丈が低いので、地面にはうような低いアングルからカメラを向け、手前の花ではなくひとつ奥の花にピントを合わせると、手前の花が前ボケとなります。望遠レンズで前ボケをつくるとぼけすぎることがあるので、中望遠くらいのレンズがオススメです。絞りは開放で構いません。

EOS 30D・EF180mm F3.5L マクロ USM・1/500・F4.5・+2/3補正・ISO200・WB太陽光・撮影:並木隆

ポイントまとめ

1〜4月に咲く花ですが、花丈が短いものも多く、アングルがちょっとでも高いと地面が背景になり、地味な印象になりやすいです。できるだけ花と同じ高さか、それ以下になるようアングルに注意しましょう。

1)クローズアップでは手前の花芯にピントを合わせる

2)群生地では背の高い花を探してピントを合わせる

3)別の花を「前ボケ」にして花数を多く見せる

写真・解説 並木隆

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