ハクチョウ作品1

飛翔の流し撮りのシャッタースピードは1/4秒をメドにしよう

「流し撮り」はハクチョウにぴったりの撮り方です。その理由は、飛び立つときの助走距離が長く、ねらいやすいから。悩ましいのはシャッタースピードの決定です。翼のブレを生かすならシャッタースピードは1/4秒ぐらいのスローシャッターで。顔を止めて周囲を流すなら1/60秒あたりがよいでしょう。それ以下では難易度が上がりますが、思いもよらないフォルムが撮れる面白さも期待できます。とにかくシャッタースピードを変えてたくさん撮っておくとよいでしょう。

EOS 90D・EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM(焦点距離:558.4mm)・F40・1/4秒・ISO200

ハクチョウ作品2

ハクチョウに接近できる場合はローアングルでねらってみよう

ハクチョウに給餌している場所では、近くから撮影ができます。しかし、「エサをもらえない人」とわかってしまうと近づいてきません。とはいえ、他の場所よりも近くで撮影できるので、バリアングル液晶モニターが使えるカメラと広角系レンズを使い、水面や地面すれすれで撮影してみましょう。空が晴れていれば大きく取り入れてみたいですね。

EOS 60D・EF17-40mm F4L USM(焦点距離:19mm)・F10・1/400秒・ISO200

ハクチョウ作品3

ペアを主役にして仲のよさそうな瞬間をねらおう

ハクチョウのペアは仲がいいので、見つけたらマークしましょう。首を曲げてくちばしを寄せ合う「ハートのハクチョウ」が撮れるかもしれません。他にも朝陽や夕陽の照り返しの水面にいる2羽をねらえば、ハートでなくともいい雰囲気の撮影ができます。望遠レンズを使うことで、邪魔者を排除してペアだけを強調することもできます。

EOS 60D・EF500mm F4L IS USM(焦点距離:700mm)・F5.6・1/250秒・ISO200

ポイントまとめ

日本には、オオハクチョウとコハクチョウが越冬に来ます。東日本はオオハクチョウ、西日本はコハクチョウが多い傾向があるようです。どちらも大型で白い体が美しく、野鳥ファンでなくとも被写体として人気です。ペアの仲がいいので、絵になりやすいのも魅力です。

1)飛翔の流し撮りのシャッタースピードは1/4秒をメドにしよう

2)ハクチョウに接近できる場合はローアングルでねらってみよう

3)ペアを主役にして仲のよさそうな瞬間をねらおう

写真・解説 戸塚学

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