カワセミ作品1

カワセミらしい鮮やかな色を表現するなら朝夕の光で撮ろう

カワセミは何色の鳥だと思いますか? 「青」のイメージがあるかもしれませんが、じつは青ではありません。羽根が構造色(光の反射によって見える色)なので、光によって体色が変わるのです。カワセミらしい青やエメラルドグリーンで撮るなら朝夕の光を選びましょう。日中のトップライト(真上からの光)では、黒っぽくなるので要注意。曇りや日陰でもきれいに撮れます。とくに背中のコバルトブルーが美しいので、ワンポイントとして取り入れましょう。

EOS 7D Mark II・EF500mm F4L IS II USM・EXTENDER EF2×III(焦点距離:1600mm)・F11・1/80秒・ISO400

カワセミ作品2

飛び込みのシャッタースピードは1/4000秒以上にしよう

カワセミの飛び込み&飛び出しのシーンを撮るなら、シャッタースピードは1/4000秒をメドに設定しないとブレてしまいます。ISO感度を上げるのはもちろん、晴れた日が絶対条件。飛び込みを撮るコツは、アップではなくやや引いて撮ること。飛び込む水面に置きピン(あらかじめピントを合わせておくこと)をして、飛び立つ瞬間から連写します。慣れてきたら少しずつ寄って撮るようにするとよいでしょう。

EOS 7D Mark II・EF500mm F4L IS II USM(焦点距離:800mm)・F11・1/8000秒・ISO4000

カワセミ作品3

エサをねらう方向に空間をつくって撮ってみよう

クルマの中からサギの仲間サンカノゴイが出てくるのを待っていると、偶然私の目の前の葦にカワセミがとまりました。最初は横位置で撮っていましたが、カワセミが下を向いているので縦位置に切り替えました。カワセミの目線の先に空間を入れると、獲物をねらっている雰囲気が出せます。カワセミが止まる葦を斜めに入れて対角構図を意識しつつ葦の穂も入れました。

EOS 7D・EF500mm F4L IS USM・EXTENDER EF1.4×III(焦点距離:1120mm)・F5.6・1/320秒・ISO200

ポイントまとめ

カワセミは30年ほど前から都市進出を始め、いまでは意外と身近な存在。小魚のいる水路や公園の池などでもよく見かけます。人に慣れている個体が多く、難易度はそれほど高くありません。コバルトブルーのカワセミが撮りたいなら、その場所でどの時間帯がきれいに見えるか、まずは観察してみましょう。

1)カワセミらしい鮮やかな色を表現するなら朝夕の光で撮ろう

2)飛び込みのシャッタースピードは1/4000秒以上にしよう

3)エサをねらう方向に空間をつくって撮ってみよう

写真・解説 戸塚学

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