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絞り開放などによって檻を消し、動きや表情を追いかける
若いユキヒョウが地面に横になっていた時に、カラスかなにかが頭上を通過した時に上を向いた瞬間です。目に空の光が入るので、表情が豊かになります。顔を上げると目の位置が変わるため、素早く目にピントを合わせ直す必要があります。檻越しの撮影なので、やはり絞りは開放気味にします。
EOS-1D Mark Ⅳ・EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM・1/640・F6.3・-2/3補正・ISO800・WB太陽光・撮影:井村淳

ちょっと動いただけでもピント位置を再チェックすること
檻の中にいるユキヒョウを撮るときは、カメラをなるべく檻に近づけて、檻から少し離れたユキヒョウをねらいます。絞りはほぼ開放でねらうと、檻はきれいに消えます。夕方の逆光線が当たるところで、尾を上げたと思ったら「マーキング」をしました。そのときもピントはユキヒョウの顔に合わせます。
EOS-1D Mark Ⅳ・EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM・1/640・F6.3・-2/3補正・ISO1000・WB太陽光・撮影:井村淳

親子の愛らしい情景を撮る場合は、赤ちゃんをメインにねらう
赤ちゃんを撮りたいときは、動物園のホームページなどで赤ちゃん情報をチェックしておきましょう。展示される時間帯なども要チェックです。ネコ科の赤ちゃんは表情も仕草もかわいいです。また、親子の愛らしい場面もねらいどころです。親子の場合は赤ちゃんをメインに考え、顔の向きやピントを合わせましょう。
EOS-1D Mark III・EF70-200mm F2.8L USM・EXTENDER EF1.4×III・1/640・F4・-1/3補正・ISO1000・WB太陽光・撮影:井村淳
ポイントまとめ
ユキヒョウは肉食獣らしい鋭い表情から、親子の愛らしい光景まで、ねらいどころが多い動物です。動きをねらいながら檻や背景の人工物などをなるべく見せないカメラポジションも重要です。
1)絞り開放などによって檻を消し、動きや表情を追いかける
2)ちょっと動いただけでもピント位置を再チェックすること
3)親子の愛らしい情景を撮る場合は、赤ちゃんをメインにねらう
写真・解説 井村淳