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露出をアンダー気味にして飛行機雲を強調しよう
天気が悪くなる日の前日は飛行機雲の出現率が高くなります。尾が長い飛行機雲はレンズの焦点距離100mmくらいの「引き」で撮ることもできますし、400mmくらいの「寄り」で撮ってもよいでしょう。周囲の雲の雰囲気などを見て画角を決めましょう。露出は−1/3~−1くらいにアンダーにすれば、さらに飛行機雲が強調できるでしょう。
夕方の飛行機雲は斜光を浴びてとくに美しく輝くので、空の色や表情とともに写し止めるといいでしょう。写真は紫色に染まる空に飛行機雲を入れて撮影してみました。
EOS 7D Mark II・EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM(焦点距離:640mm ※フルサイズ換算)・1/1000・F7.1・ISO250・WBオート・撮影地:成田市さくらの山・撮影:チャーリィ古庄

雲と山の風景に飛行機雲をからめてみよう
飛行機雲の位置にもよりますが、山とからめて撮れる場合があります。ここはオーストリアのチロル地方。残雪の山の上に飛行機が通ったため超望遠で寄ってみました。
これだけでも飛行機に詳しい人が見ればエールフランス航空のボーイング777-300型機と分かりますが、青空、山、飛行機と飛行機雲という条件が整った写真に仕上がりました。
EOS 7D・EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM(焦点距離:640mm ※フルサイズ換算)・1/800・F8・ISO200・WBオート・撮影地:チロル地方(オーストリア)・撮影:チャーリィ古庄

飛行機雲が虹色に輝くタイミングをねらおう
わずかな時間ですが、飛行機雲が虹色に輝くことがあります。晴れた日の夕方、斜光の時間帯に飛行機雲が出て、太陽が飛行機雲の斜め後ろにあることが条件。露出を−1/3程度に設定して虹色に輝いた瞬間に連写します。
虹色が出るのは飛行機のすぐ後ろだけです。そのため焦点距離400mm以上のレンズでねらわないと、虹の部分がしっかり写せません。覚えておきましょう。
EOS 7D・EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM(焦点距離:640mm ※フルサイズ換算)・1/1000・F8・ISO200・WBオート 撮影地:三里塚さくらの丘・撮影:チャーリィ古庄
※マップの位置情報は、撮影位置の参考情報です。正確な緯度・経度を示すものではありません。
ポイントまとめ
空港周辺では、余裕があればつねに上空を見て飛行機雲を探してみよう。フレーミングは自由自在に。自分のセンスで寄ったり引いたりしながら切りとりましょう。なおチャンスは一瞬なので、飛行機雲が出たら積極的に追いかけよう。
1)露出をアンダー気味にして飛行機雲を強調しよう
2)雲と山の風景に飛行機雲をからめてみよう
3)飛行機雲が虹色に輝くタイミングをねらおう
写真・解説 チャーリィ古庄